今年も愛媛県産姫プチ柑を仕入れました。
2019年から毎年使わせていただいております、香酸柑橘の姫プチ柑。甘いフルーツとして食べるのではなく、酸味や香りを生かして料理やドルチェに使われます。半切りにして指で押すとモリモリと立ち上がる一粒一粒が存在感を持ちます。果皮は木々やハーブのような香りが強く広がり、果汁は程よい酸味と苦味を含みます。
姫プチ柑は柑橘を育てる際に間引かれる未熟果を指し、柑橘栽培の長い歴史の中でずっと“不要なもの”として廃棄されてきました。しかし、2017年に正式に“価値ある食材”として認められ、今ではイタリア料理、和食、中華、デザートなど幅広く使われる素晴らしい食材です。
2019年、2020年とシェフ佐藤が姫プチ柑を使用した料理は「蝦夷鹿と蒸し牡蠣のタルタル〜姫プチ柑とハーブのサラダ〜」です。
蒸した牡蠣のミネラル感と蝦夷鹿の鉄分を合わせたタルタルに、姫プチ柑の爽やかな香りや弾ける食感を楽しんで頂く一品となっています。
今年はどんな料理に生まれ変わるか非常に楽しみです。
徐々に日が暮れるのを早く感じられ、初秋の香りが漂っています。キノコ類やジビエ、秋刀魚など、香り・味わいが深まる秋の食材が次々に顔を出しています。晩夏と初秋の食材を使ったクリマ ディ トスカーナの旬感の料理で、残暑を吹き飛ばしましょう!
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